FMRCでは、育成者権者を安全寄託依頼者として、きのこ種菌の安全寄託事業を実施しています。
お預かりした安全寄託株にはTUFC番号を発行いたしますが、一般寄託株と異なり、FMRCによる品質評価は行わず、公開・分譲もしません。
なお、海外からのご依頼、また、海外産菌株の安全寄託のお申し込みは受け付けておりません。
安全寄託手続きの流れ
- ご依頼前
- 「菌類きのこ遺伝資源の安全寄託に係る同意書」(以後、同意書)をご確認ください。
- ご依頼
- 安全寄託依頼書およびTUFC安全寄託菌株シートに必要事項をご記入ください。菌株の受入日のご希望とともに、まずはFMRC分譲係にメールにてご相談ください。
学内手続き上、2か月前にはご相談いただきますようお願いします。分譲係の教員不在時は受入することが出来ないことを予めご了承ください。
- 安全寄託依頼書およびTUFC安全寄託菌株シートに必要事項をご記入ください。菌株の受入日のご希望とともに、まずはFMRC分譲係にメールにてご相談ください。
- 安全寄託依頼書およびTUFC安全寄託菌株シートの確認
- 記載内容、スケジュールを確認し、受入可否をFMRCで判断し、ご連絡いたします。
- 菌類きのこ遺伝資源の安全寄託に係る書類の提出
- 同意書、安全寄託依頼書、TUFC安全寄託菌株シートをFMRCに郵送ください。
- 菌類きのこ遺伝資源の安全寄託に係る同意書の受領と請求書の発行
- 分離作業の有無や保管方法に応じて手数料を算出し、お見積書をメールします。
- 内容に問題なければ、菌株受入れ許可や請求書発行に関する学内手続きを進めます。
- ご入金
- 請求書(納付書)が到着しましたら速やかにご入金ください。
- 安全寄託の依頼サンプル(菌体・菌床)のご送付
- 試験管に培養した菌体や品種登録審査後の菌床を厳封包装した後、適切な方法でFMRCに発送してください。
- 依頼サンプル(菌体・菌床)の受取りと保管開始
- ご送付いただいた依頼サンプルからFMRCで保管するための凍結保存用標品や継代保存菌株を作製したします。
- 菌株同一性のご確認
- FMRCで保管する凍結保存株や継代培養株とご依頼の菌株とご依頼株の同一をご確認いただきます。確認後には同一性保証書をご提出ください。
- 安全寄託証明書の発行
- TUFC番号と保管内容を記載した安全寄託証明書を発行いたします。
ご相談・安全寄託に関する各手続のお申し込み
鳥取大学農学部附属
菌類きのこ遺伝資源研究センター 遺伝資源分譲係
- fmrc-collection(at)mail.muses.tottori-u.ac.jp
※ (at) は @ に置き換えて下さい。
安全寄託に関する書類
安全寄託のご依頼に関する書類
安全寄託株の分与、安全寄託の中止や返還の書類
保存の対象
品種登録審査後あるいは品種登録された日本産株が対象です。なお、育成者権が消滅した種菌は安全寄託の対象外です。
保管方法
気相液体窒素タンク(-170℃)での凍結保存と低温下での継代保存(試験管・シリコ栓・MA培地)のいずれか、あるいは両方をお選びいただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
保管年数
保管期間は年度単位とし、最長10年です。
同一株の保管継続を希望される場合は、更新が可能です。
安全寄託依頼者または第三者への分与(有償)
安全寄託依頼者からのご請求により、FMRCで保管している安全寄託株を依頼者自身や国内の第三者に有償で分与いたします(手数料はこちら)。
分与請求書に必要事項をご記入の上、分与時期のご希望を含め、遺伝資源分譲係まで事前にご相談ください。
凍結保存標品の復元菌株を分与する場合は、培養期間を要します。復元スケジュールの調整や学内手続きが必要ですので、ご希望の分与時期の2カ月前にはご相談いただきたいと思います。
安全寄託の中止
保管期間中の途中で安全寄託の中止する場合、安全寄託中止請求書をご記入の上、遺伝資源分譲係にご送付ください。
保管期間の更新(延長)
保管期間終了後も引き続き、FMRCでの保管を希望される場合は、新たな同意書、依頼書、TUFC安全寄託菌株シートをご提出ください。
TUFC番号と更新した保管期間を記載した安全寄託証明書を発行いたします(更新に伴う手数料はこちら)。
安全寄託の保管期間終了あるいは中止後の寄託株の返還
保管期間終了あるいは安全寄託中止後に寄託株の返還を希望される場合は、寄託菌株返還請求書に必要事項をご記入の上、遺伝資源分譲係にご送付ください。
なお、凍結保存標品を復元・培養した菌体での返還をご希望の場合は分与請求書をご提出ください。
保管期間中に育成者権が消滅した安全寄託菌株の取り扱い
保管期間中に育成者権が消滅した安全寄託菌株については、一般寄託へ変更しFMRCで保管を継続しますが、廃棄や返還をご希望の場合は、寄託菌株廃棄請求書あるいは寄託菌株返還請求書を遺伝資源分譲係までご提出ください。なお、廃棄手続きは有償です(詳しくはこちら)。
廃棄後は廃棄証明書を発行いたします。
凍結保存標品を復元・培養した菌体での返還をご希望の場合は分与請求書をご提出ください。
手数料
保管手数料(消費税相当額を別途加算)は安全寄託菌株の保管を開始した日から次の3月末日までの年度単位でお支払いいただきます。
保管方法による費用等、詳しくはこちらをご確認ください。