農学部附属菌類きのこ遺伝資源研究センター(Fungus/Mushroom Resource and Research Center: FMRC)は、菌類のなかでも特に「きのこ」に注目し、保有するきのこ菌株資源を核として、分類、系統解析、安定的保存技術などの基礎研究と育種・遺伝学や菌株や抽出物を探索源に、きのこが生産する生理活性物質に関する応用研究も展開しています。

FMRCでは、収集した菌株にTUFC(Tottori University Fungal Culture)番号を付与し、分離源標本とともに保存・管理しています。TUFCコレクションは、平成17年のFMRC発足時に、(財)日本きのこセンターより譲渡された300種 3,000菌株に始まり、現在では 586属 1806種 9,081株(令和5年2月現在)に拡充しています。

センターの実績

平成31年度

令和2年度

令和3年度

令和4年度

令和5年度

センターの沿革

  • 2005年

    1月17日

    農学部に菌類きのこ遺伝資源研究センター設置準備委員会が発足

    3月23日

    鳥取県による菌類きのこ機能開発部門(寄附部門)設置に係る協定を締結

    3月23日

    (財)日本きのこセンターとの菌類きのこ遺伝資源の譲渡(約900種3,000菌株)並びに研究者の受け入れについて研究協力に関する協定を締結

    4月1日

    菌類きのこ遺伝資源研究センターの開設

    (菌類きのこ環境生態学研究部門、菌類きのこ分子遺伝学研究部門、菌類きのこ機能開発研究部門の3部門でスタート)

    7月15日

    菌類きのこ遺伝資源研究センター設置記念式典の開催

  • 2006年

    3月27日

    (財)日本きのこセンターと共同研究に関する協定を締結

    4月1日

    センター4つ目の部門として「菌類きのこ遺伝資源評価保存研究部門」を設置

  • 2007年

    3月19日

    学内の施設整備事業により、農学部附属菌類きのこ遺伝資源研究センター棟が完成し、看板上掲式を実施

  • 2008年

    4月1日

    2005年度から3年間にわたる鳥取県からの寄附の終了に伴い、菌類きのこ機能開発研究部門に専任教員を採用、専任教員5名兼任教員3名の研究体制となる

    6月18日

    センター全教員が参画する「持続性社会構築に向けた菌類きのこ資源活用」が、平成20年度文部科学省グローバルCOEプログラムに採択される

  • 2009年

    9月1日

    グローバルCOEプログラムの研究推進を図るため、新たに助教2名を専任教員として採用し、専任教員7名、兼任教員3名の研究体制となる(平成24年度まで)

  • 2011年

    3月30日

    農学部6号館の改修によりセンター施設を拡充する

    4月1日

    菌類きのこ遺伝資源評価保存研究部門に教授1名、助教1名を採用し、専任教員7名、兼任教員3名の研究体制となる

  • 2012年

    6月11日

    TUFC菌株カタログのオンライン公開と菌株分譲を開始するとともに、増改築した農学部附属菌類きのこ遺伝資源研究センター棟の竣工記念式典を挙行

  • 2013年

    4月1日

    5つの部門に改組し、新たに助教2名を採用して14人の研究体制となる